新約 とある魔術の禁書目録 (6) ★★☆


新約 とある魔術の禁書目録(6) (電撃文庫)
分厚いくせにハイペース。そういや新約になってからのは一つも感想を書いていなかったのでここでまとめて。旧シリーズの後半で主人公3人になってから群像劇としての側面が非常に強くなった。外伝エピソードでドミノ式に話が進むのがあったと記憶しているが、そういう感じではなく、お互いを認識しながらもそれぞれ独自の価値観で戦っていくことによって共闘関係を構築している。前みたいに一つの巻ごとに主人公一人でそれぞれに読むと関係していたみたいな作りの方が1冊が分厚くならずに読みやすいような気もするけど。そのうちに川上作品のように分厚くなっていきそうで気が気でない。
園都市の学園祭に重なる形での戦闘で相変わらずインデックスの出番はないなぁ。最初と最後に少し出ただけだ。登場人物多すぎてもはや覚えられないが、学園都市が舞台だと魔術サイドの人たちがほとんど出ないのでまだ分かりやすい。大きな目的ではグレムリンを止めるという一点で全員動いているものの、結局やってることはずっとそれぞれの個別の目的では身近な人物を守るということの繰り返しに過ぎないので、読み続けてはいるもののいつ放棄しても良いのではないかと思えてくる。ここまで続いて展開としてはワンパターンなことを考えると、ついて行っている人は随分減っているのではないかと思われるんだけど、同じくらい新規客層を獲得し続けているのかなぁ。今回も学園祭らしいところは全くなかったので、バトルなしの学園祭編エピソードを別にちゃんと用意してほしいところ。出番のない学園サイドのキャラが多すぎだろう。まさかマンガの超電磁砲でフォローするつもりだったりはしないよね。