川苔山に

花粉症で山に行けてなかったけど、そろそろ春山に登り始めようってことでどこに行くか考えた。無難なのは慣れている大岳山だけど、去年も春に2度も行ったので変化を求めて、先日行った百尋の滝から足を延ばして川苔山に行くルートを考えた。わかってはいたけど12?超えるからコースタイムは6時間超えるし、調べると奥多摩らしい急登があるとかグラフで見ても距離の割には高低差がありそうで及び腰になってしまう。朝起きたらホリデー快速おくたま1号で頑張って向かおう、寝過ごしたらおくたま2号で大岳山あたりでお茶を濁そうってことにして準備した。ソロなので行動食のみ、休憩はほとんどなしで行けるだろうとコンビニで済ませることに。水はハイドレーションで1.5Lと食事用にお茶を500ml用意することにした。
無事に朝起きられたので新宿に向かう。行動食は羊羹いくつか持ってたけどおにぎり3つとアミノ酸ゼリーを買うことに。朝飯はパン2つとカロリー補給のゼリーで済ませる。お茶はいつも通りに健康ミネラル麦茶で安定。新宿でおくたま1号はまだ空いていた。シーズンだけどelekichi君の言う通りに連休の準備に充てる人が多くて経葉山行きの人は多くないのかな? 座れたので少ない睡眠時間を補うことにした。
奥多摩到着、気づくと車内は途中から乗ってきた人で埋まっていたし、駅で降りると溢れかえっていた。当然トイレも並んでるしバス停も大行列。70人くらいだったのでバス2台で収まるくらいではあったけど。日原行も鴨沢行も並んでたので全然準備日じゃないじゃん、いっぱいいるじゃんって思った。大荷物の人も多かったので土曜日だし一泊で雲取山とか行く人が多いのかな。周りの山には雲がかかってきて、少し霧が下りてきているような感じ。雨が降らないのは幸いながらも天気が良いとはいいがたい。
川乗橋バス停でストレッチやらザックからいろいろ出したりと準備、歩き出したのは9時過ぎ。細倉橋までは前回も歩いた詩舗装路なので特に問題もなくサクサクと進む。落石は怖いので崖のほうは歩かない。結構気を張りながら歩いたけど、周りはそうでもなかったので、やっぱり目の前で落石を見たことあるかどうかは心構えが変わるんだな。細倉橋から百尋の滝も前回歩いたところなので思ったよりも短く感じた。写真撮ったり軽く休憩。飛び石渡るのミスって沢に足を突っ込んでしまったけど、何とか浸水はしなかった。ゲイター様様だったか。僕が立ち去るときに後ろで大きな音がしたと思ったら滑ってもろに沢の中で尻餅ついている人がいた。パーティーだったようだし大丈夫だろう。
さて、ここから先は未知なので慎重に。百尋の滝の手前と同じような地形が続くが少し斜面が急かなって感じ。と、歩き始めて10分くらいで脛が痛い。爪先を上げて斜面に合わせて歩いてたからかなと思って少し伸ばしたりしつつゆっくり歩いてるけど、ゆるく攣った状態が続いているような痛さ。歩けないことはないけどどこで急に攣って歩けなくなるか怖いので立ち止まる。このままだと山頂まで行ける気がしないので引き返すかと迷ったが、朝飯とここまで取った水分と汗の量から電解質不足なのかもと思い、休憩兼ねてスポーツ羊羹とミネラル麦茶を流し込んでしばらく待つ。休憩が効いたのか麦茶が効いたのかは分からないが、足の緊張は落ち着いて歩けるようになってたので先に進むことにした。歩き始めてさらに20分くらい、問題はないと感じたので先へ。道を見つけられず虎ロープをくぐって先に進もうとしている人を見てしまい、これはさすがに声をかけた。倒木で止めているところならまだしもロープをくぐるのは…。そんなのを見てしまったので踏み跡あっても気にして進むように心がけた。でも乾いた沢を歩くところで、道幅が広くて踏み跡は見えないしそのまま歩いて行けてしまって、GPS上の分岐点で沢から尾根に上がるところで分岐らしいものがなかったのでそのまま歩いてたら分岐を通り過ぎてしまった。おかしいなと思って戻ったら道が見えた。そのまま進んでも危ないわけじゃないし地形的に迷うことはないと思うが、迷うときってこんなものだろうなぁと思った。
沢から逸れて尾根に上がり、少し歩いたらもう東の肩だった。山頂前の急登がきつかったと見たのだけど、特にきつい登りではなかったので、足毛岩からのルートの話だったのだろうか。山頂は見えるのでさっさと上ってい待った。百尋の滝から少しのあたりで晴れ間がのぞいてきていて、山頂はちょうど良い天気かなと思ったが、山頂は晴れてても周りの山には雲がかかっていて何も見えなかった、残念。くだりも塩分不足するのは避けたいけどあまりいっぱい食べられそうにないのでおにぎり一つ食べて、あとはゼリーを流し込んで下り始める。舟井戸あたりは霧に覆われていて20mも見通せないくらい。道はわかるというか北側からのルートに比べると道がしっかりついているし幅も広くてとても歩きやすい。聞いたほどに傾斜もきつくない。人もほとんど会わなかったくらいなので飛ばせるところは駆け足で。駅にはあれだけいたのでみんな他の山まで回っていったのかな。僕ももう少しかかると思ってたので時間的な余裕はかなりあったのだけど、のぼりで足がつったのもあるし、今回は慣らしなので無理はしないことにしてそのまま降りることにした。舟井戸から先は本当に誰とも会わなかった。いつもこんな感じで人と会わないのは時間なのかルートなのか。大根の山の神でようやく舗装路に&人がいた。舗装路の急なくだりはスピードが上がらないのでのんびりコースタイムくらいで降りた。駅に到着して靴の泥を落としてたら電車が来たけど線路を渡るのは無理だったので休んで残ったおにぎり食べたりで電車待ち。
天気もそんなに良くないし、登るために登るみたいになってしまったけど、新たなエリアを広げる意味ではよかった。これで川苔山を中心に本仁田山とか周りの山にも足を延ばせそう。4時間半で回りきったので、荷物を軽くして駆け足で回ればこのくらいという目安にはなった。10?くらい背負ったらやっぱり6時間はかかるかな。くだりでも以前聞いてたのに比べると看板の数が非常に多くて道迷いは少なそうに思えたが、あちこちに踏み跡があったので今でも道迷いが多い証左なのか、多いからこその看板なのかとも思った。
一応今日の装備はキャプLW、にCofficient Zipで歩きはじめ快適、途中から暑かった。脱ぐタイミングを逸して汗かきすぎたかも。LW一枚だと結構冷えるが乾くのは速い。降りてすぐフリースはおりなおしたけど、電車待っている間に汗も引いて乾いてたし。下は8分丈PSパンツを履くためにサポーテックライトタイツを使ったけどやはり微妙かも。ジオラインクールメッシュがいい。靴下はロング丈の良いのがほしいけど見つからない。ブレスサーモウールをずっと使っているけどミズノのドライベクターのロング丈がほしいのよね、もう売ってない…。定番ぽいのに何で終息するんだろ、ミズノは。右膝はザムストサポーターに右足首はいつものようにテーピング。固定は軽めにしたが問題なかった。靴はラップランドでORのランニングゲイターでごまかした。ザックはタロン33を余らせながらレインウェアにナノパフも一応持っていく。今季のモンベルのクールグローブはタッチパネル対応になったらしいので1000円高くなったけどほしいな。