あまり話を聞かない100mm/F3.5マクロのこと

http://dc.watch.impress.co.jp/cda/item/2005/09/15/2196.html
大元はCOSINAのMFから始まるらしい100mm 1:3.5のレンズ、Tokinaの銘のもあればAFのもあり、果てにはSMC PENTAX-FAとしても売られているやつ、中身はCOSINAで光学系どころかプラスチックのボディまでみんな一緒。海外ではVivitarとかPhoenixとかいうのまであるらしい。7000円以上も出してPENTAX銘のを手に入れたのだけど、その後MFのジャンクも拾ったり、別のレンズ買ったらTokina銘のがおまけで付いてきたりと何本か手に入れてしまったのでレビュー的なものを。リンク先はデジタル対応版とかでちょっと違うみたい。
とにかく軽くてピントリングも軽くて直進ヘリコイドでペンタのボディモータだとそこそこ速いAF。AF精度は屋内とか暗いといまいち。屋外でそこそこ離れていると問題ないけど、マクロだとちゃんと合わない。マクロで伸びるけど短縮時は7cm位でコンパクトだし、200g位という軽さは非常に良い。ただ、これ1本だけ持って行くと150mm相当という画角の狭さで使い勝手めちゃくちゃ悪いのだけど。ピントは結構見えやすいかな、ピントリングの回転角があるので軽くても何となく合う感じではある。山に持って行くにも邪魔になりにくいのでこれと28mmか35mmあたり持って行くのはありかなと思う。花や虫とかマクロで撮るにはワーキングディスタンスを確保できるので。
画質はよくわからないけど光学的には非常に良いらしい。値段の割にはって前置きは付きそうだが。非常にシャープで収差も許容範囲とのこと。ボケも汚かったりうるさかったりしないので悪くないのではないか。開放だとちょっとフレア気味だったりハロが出たりすると感じた。5.6くらいまで絞れば気にならないし、風景なら8まで絞ったほうが確実かも。夜景をちゃんと撮ってないのでゴーストは分からない。ペンタックスはSMC付いてるけどコーティング変えてるのかなぁ。
ボディはプラスチックなので傷はつきやすく多少擦れがあるのは気にしない、中古だし。前のレンズは奥まったところにあるので傷など付きにくいと思う。後玉も同様に引っ込んでいるので触ることもない。さて、オークションで見かけると後玉がほぼ確実に曇っている。手に入れたのが3/3で曇ってたので間違いなく後玉が曇りやすいのだろう。後玉の2枚のレンズは1.5cmくらい奥まったところに見える筒に接着剤で固定されていて、その筒をゴム筒などで押し付けながら回すとマウントを外したりすることなく簡単に外れるのだけど、グリスのせいか内側のレンズ表面が曇っているやつと、後玉の2枚のレンズの間の曇りとがあり、なかなか性質が悪い。2枚のレンズの間だったらご愁傷様、表面だったらラッキーくらいのつもりでジャンク買うのもありかな。運よく自分はKAFマウント用のは表面の曇りだけであっさり解消している。
安く拾えたら悪くないレンズだと思う。自分はDFA 100mm/F2.8マクロなんかは手が出ないので、望遠マクロとしては重宝している。タムロンの持ち出してもいいけど重いし。マイクロフォーサーズ用にはシグマの持ち歩いてたけど、軽さ求めるならこっちを使いまわしたらいいかもと思った。