HHG 女神の終焉 ★★★

HYPER→HIGHSPEED→GENIUSの続編であるところの女神の終焉をあっさりと終えた。完全新作って謳ってたけど、続編というか焼き直しというかリメイクというか、まあそんな感じ。HHGはヒロインが聖女候補3人に護衛2人ずつの+メフィストの10人だったけど、今回は聖女候補3人につきおまけ1人に減ってメフィストとひかりん。ちょっと減った。ヒロインはメフィスト以外は新規キャラだしHHGほどじゃないけど20時間くらいはかかったかな。
設定だけじゃなく話も基本的には焼き直しっぽい。聖女候補はハッピーエンドとバッドエンドというかループに戻るので2つにサブヒロインはハッピールートからの分岐で1本。ループ繰り返す方で3人終えるとメイントゥルーのメフィストルートに入って光理と分岐があっておしまい。HHGもループを繰り返してより良い未来を掴み取る的な展開だったので合わせてある。割とあっさりとハイパーハイスピード覚醒するし、世界は壊れるし展開は慌ただしい。HHGの山場がいきなりドドンとくる感じ。話としては矮小化されちゃってて残念。ヒロインにもそれぞれ秘密があったり設定は詰め込んでるけど、この辺りは特にHHGやってる前提で作ってる気がする。やってなくても楽しめるようには作ってるんだろうけど、やってる前提の展開が多い。ヒロインとイチャイチャする場面が短めで全体的にボリューム不足。シーンが結構細切れになってるところも気になる。ヒロインはちょろ子がとにかくかわいい。サリーも飄々としたところから可愛くなってくる。撫子やフィアナはそんなでもない。友人キャラがHHGに比べて減ってるのも残念だな。このあたりは撫子ルート見ると設定的にわざとやってる面もあるんだろうが。
絵は相変わらずミヤスリサが不安定。HHGに比べて可愛くない。桜沢いづみもそんなに良くないなぁ。ななせめるちが一番かわいいと思う。オフィーリアはとにかくちょろかわいい。ミヤス先生はギャングスタの方が全然良かった。似たような時期なのにどうしてなんだ。背景は似たような場面がHHGでもあったけど使いまわしてるのか描き直してるのか判断は付かない。悪くはない。
音楽は高速思考のBGM以外も使いまわしあるのかな。OPとEDはHHGの方が良かったと思うが、Rollin' Lonelyも悪くはない。ムービーの補正もあるかも。フルで聞いたら結構良いのかもとも。声は良いと思う。みるはまたかって思ったが華ちゃん可愛い。久司郎の声が結構好き。メフィストも良いね。
システムは問題なし。セーブロードの画面はスクロールで次のページに行けるし、ちゃんと最新のが分かるようになってるし、数も十分。全体のレスポンスも良い。クイックセーブも快適。オートモードも問題なし。スキップも次の選択肢や前の選択肢に飛べるし、全く不自由なく遊べる。難易度も選択肢は多いものの分岐は最初のヒロイン選択とルート中のバッドとハッピーの分岐、その後のサブヒロインとの分岐程度しかない。ただ悪魔図書館のキーワードを集めるためには全ての選択肢で分岐を当たらないといけないのでクイックセーブ多用。悪魔図書館みたいな用語集がシステムに組み込まれてるゲームってあまり良い印象はない。作る方は楽しいんだろうけど、見てる方は白けるんだよね。システム的には全く必要なかった。最果てのイマくらいにシステムに深く関係してくるなら認めるんだが。もしくは分かりにくい用語が多用されてて必要性がそれなりにあるとか。
楽しめたけどHHGプレイしていてこそって思えるし、HHGと比べると展開も驚きはなく陳腐になってしまっているように思えて残念。HHGやった上でFD的に楽しむには良いと思う。少なくとも女神の終焉だけプレイするのは勧められない。HHGやれよって言いたい。