Showers Pass Men's Rogue Pant

足元がぐずつく時期に防水性のあるズボンが欲しくなり、あれこれと調べてみた結果Rogue Pantsにたどり着いたので買ってみた。モンベルのストレッチカーゴパンツは撥水性と速乾性はあるものの、撥水性落ちれば濡れるし浸透を防ぐような作りにはなっていない。Rogue Pantsは情報は少ないもののジャケットが防水性ありとなっているので同じ素材と期待して。調べたところAmazon.comで日本に発送していたので、多少不安はあったものの注文した。6/8に注文して即日出荷、6/12にはEdisonから出国、6/15には日本に到着して翌日通関、6/17に配達だった。i-parcelはトラッキングかなり細かいんだけど、更新が大雑把。でも10日で到着したので十分に早い。むしろ国内に着いてからの佐川グローバルの配達が通常の佐川と違って連絡も来ないし、国内の荷物番号も分からないし、時間指定もできないしで不便だ。
まず最初は登山メーカーのパンツを調べてみたが、防水素材のものはほぼレインウェアかハードシェルしか見当たらない。レインウェアやハードシェルパンツはシャカシャカと生地のこすれる音が大きいし、伸縮性も悪いし蒸れるので好ましくない。なのでソフトシェルだが、PolartecのPower Shield Proのものがあればよかったが、Patagoniaのナイフブレードパンツくらいしかない。ナイフブレードはサスペンダー付で普段使うような服には到底見えない。ミックスガイドパンツも半分レインウェアだしなぁ。そんな感じでアウトドアブランドのページを諦め半分で見ながら検索していくと引っかかったのが、Showers PassのRogue Hoodie。これは自転車乗りの人で使っている人のレビューがあった。そこからShowers Passのサイトを見に行くと、Hoodieと同じ素材らしいRogue Pantsがあった。ジャケットはチャートで透湿性や防水性の比較があるのに、Rogue Pantsはないし、説明もなんか違うんだよね。しかもパンツは国内でレビューが全くない、国外でもほぼないけど。HoodieはArtex3レイヤーとあるのでナイロン+スパンデックス混紡の表地と起毛の裏地の間に防風兼防水のメンブレンが入っているのだろうか。性能チャートによるとRogue Hoodieの防水性は☆3つで耐水圧は10000mm相当だそうだ。完全防水ではないとある通り、縫い目のシームテープ処理はされていないとのこと。これだけあれば問題ないように思われるが、パンツだと自転車の場合はサドルに当たる部分の耐水圧はあっさり超えて浸水するのかもしれない。そういう意味でパンツは防水性をあまり売りにしていないだけかもと思った。同じ素材使っていればの話だけど。
Showers Passは自転車向けウェア類のメーカーで、ガチのジャージとかではなくカジュアルな感じの街乗り用のウェアを作っているみたい。見たところソフトシェルを多めに作ってるメーカーらしい。アウトドアウェアだと最先端は登山関係が多い(命に関わるから?)けど、自転車も用途的には動いてるときは汗かいて停まれば体の冷えを防ぐ必要があったり、雨への対策が必要だったり、過酷な条件での利用が想定されるので面白いものが見つかる要素はあるのね。モンベルやファイントラックでもアクティビティとして自転車向けのレイヤリング提案をしているし。同様に釣り用品も結構面白い。
閑話休題Rogue Hoodieは国内で輸入販売している店もあるのにパンツは全くない。でもAmazon.comで調べたら簡単に見つかり、69+16ドルで8800円くらいと謳っている性能からすると異様に安い。ソフトシェルはナイロン一枚地とか無名のポリ一枚地でもなければ10000円は超えるの当たり前だし、素材の詳細不詳とはいえ、防水性まである程度確保してこの値段はなかなかないのでは。Amazon.comは注文しやすいし、時間かかるとはいえ信頼性は高い。ただ、購入前に商品に関する質問を店(この場合はAmazon)に出来ないのは不便。購入後の交換や返品の対応で済ませばよいって考えなのかもしれないけど、買う前に懸念を払拭できるのであればしておきたかった。メーカーのサイズがインチ指定なのに、Amazonでは何故かSMLという指定で対応が分からない。おそらくは32インチがMなのだろうと予想して、Mサイズを指定で注文した。到着したのは予想通り32インチだった。
メーカーのサイズチャートによると、6フィート160ポンドまでがMなんだけど、自分が183cm73?くらいなのでものすごくギリギリなんだよね。他のパンツのサイズで見るとMはウエスト32インチから34インチくらいまで、股下も83cmくらいなので小さい可能性も結構ある。合わなかったら交換する前提だと、大きい方から合わせると余裕で入っちゃってそこから小さくして入るかっていうのは確認のしようがないので、小さい方から合わせて入らなかったサイズを上げることにした。結果的には32インチでぴったりだった。裾が少し短い気がするんだけど、少し下げて履くようにするのと、伸縮性が高いので多少の動きならずり上がらないことに期待する。これ1サイズ上げて34インチにしたらウエスト5cmも増えるからダボダボになったろうなぁ。自分はウエストよりは太腿と尻が太くてウエストに合わせると尻がきついことが多いのだけど、自転車乗りは尻や太腿が太い人が多いのか、ちょうどよいフィット感だった。合わなかったらSMLのサイズで注文したのにインチサイズで来たって交換してもらうつもりだったけど、手間には変わりないので合ってくれて助かった。
見た目はベルトループ付の普通のズボン。ソフトシェルらしい素材感で、モンベルのマウンテンパンツとかO.D.パンツに似ているかな、もう少しよれっとした柔らかさがあるけど。ナイロン88%にスパンデックス12%で伸縮性がものすごい。縦方向では全長に対して20cmくらい伸びる。かなり伸びたところからもう一伸びあるので、屈伸したときに全く突っ張らない。腰のブランドロゴ、左の尻ポケットのはみ出したような部分、裾の裏に反射材が張り付けてあり、3Mのスコッチライトのタグが付いていた。尻ポケットのはみ出たような部分は縫い付けミスかと思うようなデザイン。裾はただでさえ短めなのに捲ることはあるんだろうか。自転車乗ってて引っかかるようなことがあれば捲るのかな。足首の締めつけ具合を調整するバンドが付いているのは面白い。自転車漕ぐときにばたつかないようにするためかな。
 履き心地はポケットに何も入れなければとても良いフィット感。ポケットに入れる余裕はない。伸縮性があるので入れる気があれば入らないことはないだろうけど。通気性はあるけど裏がちょっと起毛してあって、夏には暑いと思う。モンベルの中厚手くらい。冬は下にタイツ履いてちょうど良いくらいなのかな、防風性もそこそこはあるだろうし。なんというかソフトシェルらしい感じで伸縮性も高いので悪くない。これだけしっかりしていれば十分って感じる。裏は起毛してあるけど、防水性見るためにシャワーで水をかけてたらそのしぶきが見事に水滴で残ってたので、裏の撥水性も実は高いのでは。吸水拡散性が高い方が快適だと思うのだけど、このあたりはどうなっているんだろうか。梅雨時は暑いと思うので、台風の時期かな、役立ちそうなの。バイク乗るときには風が抜けるから夏でもいいかもしれない、ゲリラ豪雨に耐えてくれるなら…。
撥水性は抜群で、5分程度シャワーで水をかけ続けたが、ずっと弾き続けた。縫い目の処理をしていないのでさすがに縫い目から浸水していたが、周りへの広がりは少なく、裏に滲みてきてはいなかった。シンプルガイドはシャワーでかけ続けたりすれば簡単に滲みてくるので撥水だけだとわかるんだけど、この様子なら耐水圧1000?以上はあるだろうし、本当に謳っている程度の防水性能があるのかも。濡れたところに座ってみるとか耐水圧を試せばよかったかな。水の上に座ったり膝ついて試してみようかな。

防水性のテストの様子を撮影したので、気になる方はどうぞ。撥水性かもしれないけど。
 追記。サイズは問題なさそうなので雨の日を選んで履いて出かけてみた。10分くらい雨の中を歩いたけど撥水性だけで完全に弾いていて染み込むことはなかった。これなら雨の中履いて歩くだけで滲みてくることはほぼないと思う。土砂降りの中で1時間とかになると縫い目から染み込んできたのがどうなるか。あえて床に水を撒いて、その上に膝をついてグリグリと押してみたところ、30秒くらいで染み込んできた。これで完全防水ではないことは分かった。耐水圧的には膝つくと10000mm相当を超えるらしいので、そういう状態は避けるべきかと。あと、尻をついた状態で耐えられるかは、シーム処理してない縫い目があるから無理だと思う。水が染み込んだところだけど、10分くらいで濡れてるんだかよくわからないくらいには発散したのか乾いたのか、そんな状態にはなった。速乾性もそれなり。やはり中厚手くらいの生地なので夏には暑いと感じた。裏は起毛といってもシンプルガイドみたいな少しざらっとした感触なので柔らかい感じではない。直に汗かいた肌が触れるとまとわりつく感じはあるし、秋冬にタイツ履いてた方が快適かなって思う。あと、歩いたときに生地同士が擦れ合う音はある。この辺りはそこそこ厚手のナイロン使ってると仕方ないのかな。履いてみて感じたけど、ポケットも良く伸びる。尻ポケットに余裕でペットボトルが入るくらい。履き心地的にはモンベルのマウンテンパンツはかなり近い。
 追記2。手持ちでPower Sield Pro使ってるノースウォールジャケットで、同じように濡れた床に圧力かけて浸水するか試してみた。もう少し強く押す必要はあったが、ぐりぐりと力をかけたら水は滲みてきた。Power Shield Proが10000mmらしいので、Rogue Pantsのはそれよりは低い5000mm前後くらい? ノースウォールジャケットは裏地がグリッドフリースなので水分を拡散してくれて濡れ感が少なく分かりにくかった。ナイフブレードで試せばもっとはっきり浸水するのわかるかも。比べてみて、Rogue Pantsも撥水性だけじゃなくてちゃんと防水性能もあるらしいことが分かったので、そのつもりで使ってみようと思う。