終わる世界とバースデイ ★★★

周辺で薦めてくる人が多かったのでやることに。コットンのくせに中古高い。メインのルートからキャラルートに枝分かれするかそのまま進むかを選ぶような形で、選択肢も少なくてプレイしやすい。難易度も低い。最初の入莉ルートまでが2時間くらいで到達できてしまい、その後も共通とキャラルート含めてそれぞれ2時間くらいのペースだったので案外短いなと思った。ナルルートまで進んでI AM Legendも短かったので一気に終えられるかと思ったのだけど、最終ルートだけやたら長かった。当然と言えば当然かもしれないけど、5時間くらいかな。全部合わせて12,3時間くらいなので全体としては短い方だろうけど。繰り返してプレイする共通パートがないので飽きずに進められた。良作にあと一歩って感じ。
話は共通から各キャラルートまではだれることなく進められ、最終ルートに至るまではなかなか良かったんだけど、ギミックが明かされてからはイマイチ盛り上がらない。ありがちと言えばありがちなネタだし最終ルートはなんだかキャラの存在が軽い。どのキャラとも繋がりが希薄で主人公自体の存在もぼんやりとしている。カサンドラの扱いも良いとは言えない。もっとどうにかなったのではないかと思ってしまう。あとハッピーエンドが好きなのでこういう終わり方は嬉しくない。
絵は昔よりは可愛くなった気がするけど、安定感に欠けるかも。柊が可愛くない。大天使ちゃんは可愛い。メイン原画一人みたいだけどサブ原画多いのか。ミヨルノユメギと言えば魔女るかポルカはどうなったんだ? イベントCGの出来はイマイチ。Hシーンは輪をかけてイマイチ。大きく崩れてるわけではないけど可愛さが足りない。
音楽は良い方かな。曲数も使い分けできる程度にあるので十分。細かい切り替えはないので、2022年の冒頭はずっと同じ曲でちょっと違和感。OPもEDも良かった。OPのデンカレは激しすぎずとても良い。EDも良かった。あのハッピーバースデーはちょっと反則よね。声は悪くないけど良いとも言えない。有名どころが多いのあまり好きじゃないからかも。
システムは良好。セーブ箇所は十分で、エピソードごとに頭から始められるし短いのでセーブをする必要が少ない。重要選択肢以外の分岐は数ページのテキストが変わるだけなのでクイックセーブで十分。オートの調整は少し難しかった。メッセージスピードとページめくりまでの時間で調整するタイプなので本来はしやすいと思うのだけど。スキップは快速。texiはもっと有効に活用できる場面があっただろうに、後半になると更新されなくなるのが残念。氷河期ルートが特に。オフにしてもいいですよって程度のものだったけど、もっと重要な扱いにしても良かったのではないかと思う。この辺りも惜しい。まあ、世界設定を考えると世界の終わりが近づいてから意味を成さなくなるのは分かるんだけどさ。もったいない。
Hシーンはエロくない、特に絵が残念。まあ、エロさを売りにしてるわけではないんだろうから、こんなものでいいのかもしれない。
コットンのイメージはねこねこから引きずって面白くないんだろうなと思い込んでいたのだけど、このくらいのを作れるなら次も期待できるかな。でも過去作に手を出そうってほどではないんだよなぁ。texiに出てくるか小作のキャラには興味を持ったので、時間があったら手を出してみるべきだろうか。時間の無駄だと言われそうだ。