コミネ SK-680

探し回ってどうにか手に入れた。韓国Powertector製のSystem BHEXA Cを組み合わせたもので、HEXA CはHit airの胸部オプションでも売られているもの。2012の韓国のバイクショーでは肩のプロテクターHEXA Sを組み合わせた形で展示していたみたいだけど、肩のプロテクター単体装着可能なもの、全部セットにしたものともにないみたいだな。
良いところ。胸は1枚で鳩尾までカバーする範囲。硬いだけでなく弾力があり平らになるくらいまで曲がる。衝撃を分散吸収してくれそう。PowertectorのHEXA Sの解説のHPSの図が分かりやすい。背中は厚みがあり、体への追従も良い。半分に折り畳めるのが非常に良い。折り畳むと胸と同じ程度のサイズになり、トップケースに収納しやすい。30Lクラスのケースやスクーターのシート下にも収納できそう。この折り畳めるというところを一番重視したので、これは思った通りで良かった。
悪いところ。胸プロテクターを固定するため上下のベルトが同じもので、調整範囲が3cmくらいしかないのが不便。肩を通す方は足りないし、下を固定する方は長くて余る。そのうちにどうせ伸びきる伸縮性はいらないので調整幅を増やすべきだった。背中は発泡PUかな、厚みがあるので結構重い。CE対応のプロテクターは幅が広めのイメージだったが、思ったよりも幅は狭く短い。背中の厚みで上着によってはきつくなるかも。背中プロテクター追加できるライディングジャケットならその分の余裕があるので問題ない。一番下の曲がる部分の長さが絶妙にパンツの中に入りこもうとしてきて気になる。もう少し長いなり短いなりすれば良かったのに。いや、短いと不安だから長い方がいいけど。
通気性には全く期待していないが、穴が開いていようが通気性があるとは思えない。胸が暑くなるよりも腹ベルトのところが暑くなると思う。これはどうにもならないだろう。これから涼しい季節なので当面気にしなくて済むのは幸い。上手く袖口や首筋を塞げばプロテクターの厚さ分がデッドエアになって暖かいかも。
範囲の狭さはネックブレースやキドニーベルト、肩プロテクターを付けると十分と思われ、干渉しない範囲がこのくらいなのかもね。ベルトが短いので下げにくいが、背中も胸も目いっぱい下げるくらいの位置でちょうど良い。胸プロテクターを固定するためのベルトはたるんで役に立たない状態になってしまいがちなので、腹ベルトの内側にコネクタを折りこんでベルト側を引っ掛け、ベルトを下から一回りさせてから胸プロテクターのコネクタに引っ掛けるようにしたらちょうど良くなった。腹ベルトが持ち上げられる形になり、こちらも位置がずれにくくなってちょうど良い。図がないと説明しにくいね。
と、書きながらPowertectorのプロテクター写真をあれこれ見ていたら、背中のプロテクターにもコネクタがあることに気付いた。ここからつなげば胸のプロテクターまで届いて弛むことはなさそうだ。なぁんだ。
SK-688は背中もCE通すことにしたらしく、発売遅れている模様。あの形状の背中プロテクターって設計的に古いと思われるからCE通るのだろうか。作られたのが古くてわざわざ小改良でCEを通さなかったのか、通らないのかが不明。タイチのタフフィックスは通らなくてCE通した新型出しているし、コミネもSK-458やSK-478は通らないみたいだからどうにか通せるものなのかな。タイチの人は保護面積の問題って言ってた記憶があるので、ウレタン部分の面積と厚さでどうにかなりそうな気もするが、それってコストアップになるだろうし。各社のCE対応の背中のプロテクター見ると、硬質素材使っているものよりも軟質の分厚いのや2層構造で広い面積をカバーするものが多い。規格をちゃんと通した方が安心できるし、早く出てくれるといいな。僕は買う予定はないけど。