あえて無視するキミとの未来 ★★★☆

さくさくと進んで終わった。ハニカムはボリュームが少し物足りなく感じるくらいで、それがちょうどよいのだと思う。腹八分目って感じ。攻略順は最初が南とナナギーのどちらかで固定、七凪攻略後に計が解放されて、3人攻略後に爽花が攻略可能になる模様。七凪の話が計ルートに少し出てくるせいかと。
話は未来視を絡めた青春学園ものでコンパクトにまとまっている。部活と青春という要素に比べると未来視はそれほど大きく絡んでこないのでどうかなと思ったが、さすがにメインの爽花ルートでは大きく関係してきてくれてよかった。南ルートは南の魅力を感じるには少し物足りない。どちらかというとサブキャラ的なポジションのシーンが多いからかな。七凪ルートやってからの方がいいかもしれない。南と七凪は未来視があまり関係しないし出落ちみたいなネタが多いのでそれほど面白くなかった。七凪も引っ掻き回すばかりでヒロイン力は足りない。計ルートは流々との幼なじみ3人の関係が主でとてもセーシュンしてるし話は非常に良い。計自身も可愛いし適度にコミカルでバランスが良いと思った。爽花ルートはさすがのメインルートで未来視が大きく関わってくるし青春も要素として大きい。みんなの力を合わせてっていうのもテンプレだけど良い。ブルマ師匠の正体は未来のというか過去に戻った爽花みたいなひねりを予想したんだけどそんなことはなく残念。最後のrelay broadcastのあたりやエピローグはあの程度の話だと蛇足かな。ブルマ師匠はもう少しメインの話に絡めても良かったと思う。relay broadcastのネタはどちらかというと流々のときにやった方が良かったネタかも。サブキャラも流々は言わずもがな、生徒会長や小豆ちゃんに祥子さんも良かった。ルートごとの良し悪しはどうしてもあるとして、まあ総じて良い出来だったと言えるとは思う。長さも10時間ちょっとくらいかな、キャラルートが3時間くらいだったと思うのでヒロイン数から短めではあるけど飽きずに一気に進められた。終わらせるのがもったいないと思えるくらいが良作だよな。
絵はタコ焼きの巨乳キャラは珍しいなぁと思ったくらい。Rivはちょっと違和感があったけど塗りは同じだし慣れればそんなでもなかった。風見春樹はもう見慣れた。あまり上手くならないなぁとかイベント絵によっては思ってしまう。タコ焼きもそんなに上手いってタイプではないしHシーンは合わないなぁと。立ち絵はイベント絵に比べると安定しているしすっきり見やすかったと思う。立ち絵モードで見ると最近のにしてはパターン少ないのね。最近はやたらと多すぎるくらいなので、このくらいでも十分なんだと改めて思った。サブキャラなんて表情10パターンもないしね。立ち絵のパターン増やしてズームや移動を多用してグリグリ動かすことで別にゲームが面白くなるわけではないんだよなぁと。
音楽はまあまあ、BGMとしてはそれほど気になるところもなかったので良かったのだと思う。シグナルのインストが良いシーンで使われるので、シグナル自体良い曲に思えてきてしまった。最初聞いたときあまりピンとこなかったんだけど。EDは中山マミであまりぱっとしない。声は計がとても良かった、流々、七凪、小豆ちゃんもなかなか。他も特に違和感はなく。会話のテンポが非常に良かったので飛ばさずに結構ちゃんと聞いてしまった。オートで進めても楽しい。
システムは良い部類。それほど凝った機能は必要でなく、プレイするのに煩わしさがなければいい。スキップは快速、引っかかるところもないのでストレスは感じない。オートも文字ごととか細かい調整ができるわけではないけど適度な速度で調整できた。テキスト送り時の音声カットをオフにできるのは必須だと思っているのでちゃんと設定できて良い。音量もリニアに調整できて問題なし。テキストは見やすかったので調整不要。調整出来ることよりも標準で見やすいのが一番。