回転するカラビナの話

Tyny ToolsのSwivel Clipというカラビナ2つをくっつけて、自由に回転する構造のやつが便利だった。似たようなのにナイトアイズのSビナーがあるが、あれはチャチな作りで強度的な不安もありイマイチ、そもそも回転しないので捩れる。ゲートの動きがあまり良くないし大きく開かないので細いコードくらいしか通せない。
Tyny Toolsの製品は2017くらいに国内のアウトドア用品店などに急に並んだが、僕が最初に見たのはザックのショルダーベルトに引っ掛けて使うTNFのアクセサリポケットに使われていたものだった。これが2014か2015あたりのモデル。この構造いいなぁと思い、似たようなのを探していたところに出回ったので喜んで飛びついた。アクセサリポケットではこの構造が良いと言う人はいたのに、クリップ単体で使ってる人も便利だと言う人を見ることはなかった。海外ではそこそこ評価されたようだったのに。キャンプブームにはまだ早かったのか。

https://www.kickstarter.com/projects/1591113830/tyny-tools-i-tools-for-attaching-hanging-and-organ
どうやらこれはKickstarterで生産販売されたものだったようで、2017時点で既にプロジェクトは解散して生産は終わったらしく入手しにくくなっていた。海外ではこいつどこ行ったのか知らないかって書いてる人もいた。ここまでが前振り。

ないとわかるともっと買っておけばよかったと思うのは常、同じ名前では全く出てこなかったが、探し回って関連画像を辿りまくると、全く同じものを発見した。クレイジークリークのダブルカラビナという名前で売られている。取り扱いはA&Fだ。
https://www.aandfstore.com/detail.html?id=000000023093
全く同じ作りで値段もほぼ同じ。コピー品の可能性も考えたが、Tyny Toolsのもう一つの製品であるKey Clipもバンジーカラビナという名前でそのまま売っているところを見ると、コピーではなさそう。在庫をまとめて手に入れたのか、ライセンス生産なのか。2021年になって急に出てきたのも含めて謎である。もっとも、最大の謎はCrazy Creekの本家サイトを見ても存在しないことであるが。double carabinerと英語で検索しても海外のサイトは一切引っかからないところを見ると、A&Fがクレイジークリークの看板を借りて国内のみで販売した可能性が高いか。前回もA&Fの取り扱いだったが無名ブランド故に全く売れず、今回は在庫をリパッケして看板借りて再販したというのは穿った見方に過ぎるだろうか。
とにかく今度こそ次はないかもしれないと思い、SからLまで買い溜めすることにした。結構なお値段だが仕方ない。今のところひとつも壊れていないので耐久性は結構高い。もちろん重いものをぶら下げるのには使っていないが。
必要ないかもしれないが、キャンプでちょっとしたものをぶら下げたりするのにとても便利なのでおすすめしておきたい。ナイトアイズの買うくらいなら絶対こっちを薦めるよ。

ヨドバシは売り切れてもページは残るはずなのでこっちも貼っておこう。
https://www.yodobashi.com/product/100000001006302130/
https://www.yodobashi.com/product/100000001006302129/

靴のこと

普段履きにしてた靴が壊れた。TevaのRiva Leatherという革で防水でそこそこ滑りにくいビブラムでローカットでと便利に使ってたけど5年使えれば上等か。アウトドア用みたいだけど最近のにしては重いしローカットだから使えるところは限られ普段履きにしてた。似たようなの探すと結構ゴツいのや派手な配色のが多いしね。本当はもっとシンプルな革スニーカーっぽいのが良かったのだけど防水いるかなと日和ったのよね。TevaもMerrellやKEENと同じで最近のはサンダルばかりみたいだし、革のスニーカーっぽいの探すとブランド知らんからちゃんとしたの見つからない。Amazonで無名なの買うのは怖いしな。そこそこ知名度あるところでTimberlandを買うことになったのだった。アウトレットで安く買えるし。
Timberlandは去年クールビズ的なビジカジみたいな靴を探してグレイドンオックスフォードシューズを買った。結構アッパーが柔らかくて使ってるうちに折り目が付きそう。硬くても付くから変わらないか。アッパーが薄くミッドソールがほぼないので軽いがソールがビーチサンダルみたいな普通のゴムとも違う素材でフニャフニャしすぎる。疲れそうなのでインソールを入れたら窮屈になった。ソールが濡れてるところで滑るので危険だったり好んで履きたいものではないが、通勤くらいなら革靴よりも軽くて快適なのでいいかなといった具合。現行モデルはアッパーがメッシュファブリックになり、カジュアル度が上がりすぎてしまったような。
そんな反省もしつつ、ボロウズプロジェクトレザーシューズを普段履きに買ってみた。Timberlandは品質自体が悪い気はしなかったので。ソールはちゃんとゴムでトラクションという文言があるのを確認。そこまでダメではないだろうと思ってるので何年か使えるといいな。

phenix Airy Slim Pants

phenixのオンラインファミリーセールを見ていて、特に何か買おうというつもりはなかったんだけど、店頭で見たことのないパンツがあった。アラートパンツとかよく見かけるのは生地の質感が好みでないし、シルエットもモンベルなんかと近くてバタつく感じ。こういうのこそ、セール会場で実物を見てみたいところだが、エアリーと書かれていて重いこともあるまい。定価12000円とアラートパンツよりちょっと高いくらいで機能性パンツとしては平均的か。6割引のセール価格からさらに20%オフのクーポン適用で4000円を切る価格だったので、ダメならダメで諦めがつくと思い注文。似たような感じでTeton BrosのRock Spring Pantを買ったな。

購入時に判断するために重さがカタログやWebに記載がないのは一般スポーツブランドらしさで、アウトドアウェア屋らしくないんだよね。このあたりはミズノやアディダスなんかと同じスタンスで気に入らないところ。重さで何となく仕様を察することはできるので記載してほしいわ。

閑話休題。届いたのを試着してみると、テカリとハリが強めの薄手生地ってところか。ストレッチは弱め、といってもストレッチレインウェアや斜め織ナイロンのやっと伸びる感じではなく、必要な分は伸びて膝の屈伸の邪魔にはならない程度。XLサイズでウエストは82-86、股下は80-82くらいかな。腰回りはぴったりしつつもストレッチによる余裕があるし型崩れもしなさそう。ウエストはゴムで伸縮するのでベルトなしでもフィット感はある。ベルト内蔵は好き嫌い分かれそうだが皺が寄りにくいし僕は好き。右側はループも一つあるし。裾はドローコード付き、使うことほぼないけど。ポケットには全てジッパーや蓋はなし。腿ポケットはつけてほしかった。ベルトのあたりに蒸れが抜けるようにメッシュ部分があるのだが、生地そのものの抜けがあまり良さそうではないのは気になるところ。生地の仕様としては薄手のダブル織ということだし真夏に使うのは難しそうなので、秋冬に耐風性に期待するのが正解だろうか。普段使いなら問題なく快適そうだが、テカリが強いかもなぁと思ったり。シルエットはキレイ目だからいいか。重さはXLサイズの実測で307g。他ブランドでも最軽量クラスが200g程度になるが比較してもベルト込みと考えれば薄手の範疇。

雑な比較をすると、モンベルのクリフライトパンツがかなり近いかも。あっちはモンベルロゴが大きすぎるという最大の欠点が。一番多用しているORのフェロッシーパンツはもっと薄くて伸びて軽やかで最高の履き心地だけど生地が寄れやすいのとそろそろ寒いので秋冬はこちらに分があるか。モンベルのマウンテンストライダーは裏地ありだから別物だけど、表地の仕様的にはハリがあって近いのかも。これの裏地なしってあったっけかな。ただシルエットはモンベルの通常モデルらしくぼってりしてるね。

案外使ってみたら気に入って長く使うことになるかもしれない。耐久性が高そうなのが活きるかもしれないし、季節的にもちょうどよさそうなので来週あたりから使っていきたい。急に気温が下がってきたので寒いかな。

山シャツというか薄手フリースシャツについてのあれこれ

結論だけ先に書くと、キャプリーンサーマルウェイトジップネックフーディをやっと買った話。

キャプMWだと少し保温性足りないし、R1はジャケットだからというのもあるけどジッパーあるから素肌には着にくいしってことでもう少し厚手で一枚で着られるシャツが欲しい、できれば変化をつけるためにフーディで、ってことでキャプTWをずっと買うかここ数年悩んでたんだけど、タイミング逃すとセール前に色もサイズもなくなってしまうので買い損ねていた。今年こそと思ってたところにアウトレットのメールが届いて、ちょうどMサイズの在庫が復活していたので飛びついて購入。以下は比較した他社製品も列挙。

  • パタゴニア キャプリーンサーマルウェイトジップネックフーディ
    思ってたよりも着てみると薄かった。MWより少し保温性あるかもしれないが、防風性は変わらないかな。フード部分が二重になっているのは、寒いときに被るフードなのに防風性が足りなかったんだろうか。
  • Salomon GRID HZ MID HOODIE M
    7000円弱で売られてるけどナポレオンポケット要らない。少し薄すぎるかもと思うがキャプよりも防風性は高いかも。これ買ってもキャプに未練残りそうだからやめといた。
  • アークテリクス Rho LT Hooded Zip Neck
    極薄手のパワーストレッチみたいな裏起毛フリースで初期パワードライみたいなというべきかも。値段はキャプTWとどっこい。防風性は高そうだけど暑いかも。ポケットはいらないかな。
  • Teton Bros Power Wool Grid Hoody
    キャプTWとちょうど同じくらいの厚さで着心地も近そう。ウールの混紡率からすると速乾性も確保できてそうではあるが、表地が弱そうというか毛羽立ちそうだった。キャプTWの3割増しくらいの値段なので迷う。良さそうなのは確かだけど、TBは自分には半端なサイズなことが多いのと、やっぱりキャプに未練が残りそうだったのでスルー。そのうちに買いそうだけど。
  • Karrimor cozy PG hoodie
    R1に近い厚さで、これならR1でいいんじゃねと思ったのでスルー。袖口もこのタイプは伸びないので腕をまくれないから案外使いにくかったりする。値段は2万だけどどこかで半額以下にはなると思う。
  • Goldwin ウールグリッドフーディ
    ノースじゃなくてゴールドウインで出してるのはなぜだろうか。TBのパワーウールに比べると少し厚手でフルジップのジャケット仕立て。悪くないかなと思ったけど高いしR1でいいんじゃないかと思う。これなら13年くらいにTBのラインナップにあったサラトガフーディが案外よかったのかもなと今更思う次第。

ドライレイヤーを着用してちょうどよいくらいになるかなぁ。

空に刻んだパラレログラム体験版

いい加減に体験版やるかなと思ったが起動しない。KaichoTrans.dll のロードエラーが出る。調べたところ、吉里吉里のトランシジョン関連らしい。公式には一切掲載されていない情報だったが、中国語のSteamのトラブル関連のFAQが出てきたので、VC2010++のランタイムを入れる必要があると分かった。SP1とどっちが必要かわからない。で、結局どっちも入れてみたは解消せず、最終的にはx64ではなくx86版のSP1が必要だったことがわかった。そろそろWindowsのアプリも64bitが基本になったかと思ってたけど、まだ32bit版が蔓延ってたんだなと気づかされた。

モンベルのレインウェア選び

山に行ったあとレインウェアをどこかにやってしまったので、仕方なく買い直すことにした。見つかったらザックごとに別にしてもいいわけだし。モンベルに拘る理由もないのだが、手に入れやすいのとスペックで比較しやすいから。山で使うためで判断基準は300g以下の軽さ、ジャケットはそれなりの透湿性も、パンツは一応サイドジッパーに透湿性は上半身ほど汗をかかないし気になりにくいこともあるのであまり考慮しない。特にパンツは下草で擦れたり引っ掛けたりすることがあるので耐久性と値段は重要視する。
結論だけ先に書くと、上はUSピークシェル、下はUSレイントレッカーで上下で16000+税。

  • ストームクルーザー
    • モンベルの大定番。ジャケットはいつもこれにすべきかと悩むが、軽くてとても良いと思う。段々薄くなっているので耐久性は下がってるのだろうが、実用上は問題ないのだろう。現行モデルのアウトレット30%オフは迷わず買って良いと思う。パンツは消耗品と割り切るには高いのでもっと安いのでいい。ゴアテックスじゃなくても実用上は十分な防水性と透湿性があるので、ゴアテックスにこだわらなければレイントレッカーに。
  • トレントフライヤー
    • ストクルよりもう少し軽くという人向け。K-Monoカットを採用している分だと思うが、ストクルの次のモデルが多分K-Monoカットになったら消えそう。軽いが高いので、ゴアテックスにこだわりがなければレイントレッカーやピークシェルが良い。パンツは薄いので選択外。
  • レインダンサー
    • ストクルよりも耐久性重視。表地が丈夫になりゴアテックスで信頼性を求めるならこれになる。サンダーパスのゴアテックス版という立ち位置なのでゴア信者でなければサンダーパスでいい。
  • レイントレッカー
    • ストクルの非ゴア版といった感じ。旧モデルはブリーズドライテックの通気性で差別化しつつもサンダーパスと区別しにくい位置だったけど、大幅に軽量化されたので、軽量レインウェアとしてはこれ選んでおけば間違いないと思う。パンツも実に無難な作り。20dは十分だと思うが少し薄いか。
  • ピークシェル
    • カタログ落ち。ピークシェルは他のモデルに追いつかれると度々カタログから消えるモデルのようね。K-Monoカットを採用して大幅に軽量化したレイントレッカーに迫られ、少し実用的になったバーサライトに挟まれて浮いたっぽい。トレントフライヤーの非ゴア版ぽいが、ハンドポケットもあり、そこまで割り切った作りではない。反射テープからするとランニング用モデルにも思えるが。アウトレットで安くなっているのでレイントレッカーよりももう少し軽くというので選択肢に入るか。K-Monoカットでそのうちには復活しそうではある。パンツは薄くて耐久性に不安があるのとジッパーなしで靴を履いたままの着脱は難しそうなので却下。
  • バーサライ
    • 実際に見ると薄すぎて心配になる。ポケット無し2レイヤーが許せるならあり。旧モデルよりはバランス良くなったと思うが、やはりまだトレラン用で、山用ではないと思う。パンツに関してはピークシェル同様。かつ薄手と裏地なしは摩擦で脚さばきが悪くなりそう。
  • サンダーパス
    • 多分これがモンベルの標準仕様。昔の軽量レインジャケットと張り合える軽さになってしまったので、とりあえずこれを買って問題ないのは間違いないが、もう少し軽くとか付加機能を求めるとここから値段を積み増すことになる。
  • レインハイカ
    • 2レイヤーが許せるなら軽くて安くて良いが、ジャケットは裏地なしだと水分が滞留しやすくて多分不快度が高い。パンツは2レイヤーであることも気になるが、ジッパーの構造が止水ジッパーではなく内側にフラップもないので、雨風があると間違いなく浸水する構造になっている。ジャケットはフラップが二重なので大丈夫そうなのになぜこんな構造に。

パンツは水や泥の跳ねで汚れるし、岩の角や藪に引っ掛けるし、耐久性を重視しつつ安いものという基準。現行のレイントレッカーくらいの軽さと厚さのバランスが良いと思う。ジッパーなしで良ければピークシェルになるのだが、ジッパーが欲しかったのと、下半身の蒸れは無視できると思って2レイヤーであることは気にせず候補として考えたレインハイカーの作りが悪かったので、無難にアウトレットのレイントレッカーに。アウトレットは旧モデルなのでブリーズドライテックで厚手で重めだが気になるほどの重さではない。強いて挙げればピークシェルジャケットよりも収納サイズが大きい。
ジャケットはストクルのアウトレットが品切れになってたので変化球でUSピークシェルに。思ったよりも薄く、その割にはしなやかさに欠ける。ネオシェルのジャケットはソフトシェルに限りなく近いしなやかさだったなぁ。USモデルはピットジップが付いているので、違いを感じられるものだろうか。ピットジップなしの日本モデルに比べて少し重く収納が大きく、重さ的にはストクルと変わらないので超軽量というほどではない。