ハロー・レディ! ★★★★

一気に進めて終わった。3日で終わらせたなんて自分でもかなりやる気出してたようだ。コミュや&よりも面白いと思う。&は雑な感じが好きじゃなかったものの、コミュは僕は好きだけどね、ちょっと重すぎるし救われない要素が多すぎる。それに比べると概ねハッピーエンドでかつ主人公が良い性格しているので軽めに楽しめた。
話は攻略順ほぼ固定で少しずつ秘密に近づいてくって感じで周回プレイが苦にならない。全員クリアしてこそって作りになっているのは良いが、相変わらず最初のヒロインほど軽くなってしまうというか噛ませ犬って感じの扱いなのが残念。珠緒と空子はどちらからでも入れるのかな? エルと朔は初期状態では選択肢が足りずルートに入れない。珠緒、空子、エル、朔の順が正しいのだろうけど、珠緒マジ噛ませっていうか四天王で最弱。所詮パワーキャラ。ルートごとにヒロインの立ち位置は変わっても、それ以外のキャラはぶれないので、ルートごとに違った側面が見えてきて面白い。エルからが真骨頂で、エルと朔の関係や朔の行動が良い感じに見えてきて、さらに朔ルートではそれをひっくり返して見せてくるのでぐいぐいと引き込まれる。各ルートのラスボスの強さがすごい勢いでインフレしていくのでびっくりだが。黒船と真理は車輪を思わせるくらい相思相愛すぎてヤバかった。ちょっと最終ルートはラスボス強すぎて、せっかくここで真理の能力が明らかになるのに、全然効果なかったりと悲しい。リア王無双すぎて他の能力が霞む。インフレバトルものだけどちゃんとまとまってよかった。美鳥ルートがなかったのが残念だったので、もっと掘り下げてほしかったなぁ。設定本によると企画はあったみたいだし、FDでフォローされないものか。今回はFD出しても良いくらいにはよくできてたと思うので期待。
絵はさえき北都のみなので安定感がある。相変わらずちょっと変かなって思う構図のもあるけど。概ね可愛い、もしくはかっこいい。ディフォルメもかわいい。エロシーンはエロくないかな。
音楽は良い。日常シーンの曲の使われ方も良いし、要所で入るOPのインストとか曲数も多くて使い分けも良いタイプ。まあ20曲強をシーンごとに使い分けるのは一般的といえば一般的だが。OPEDともに良い。OP2はBALなので、こちらの方が暁WORKSらしいって思える。OP1もロック調でかっこいいけどね。EDも含めて概ねいつもの暁WORKSらしさがあるな。声は特に文句言わない。主人公ボイスも良いね。桜坂かいが相変わらず鼻にかかった感じでかわいいことこの上ない。
システムは良好。コンフィグ画面とシナリオ画面でのポイント表示や選択肢ごとの重要度表示、ヒントコーナーで迷うことなく進められる。難易度は高くないけど、知らないと覚悟上げ過ぎてバッドエンド一直線になりがち。珠緒以外は覚悟をある程度上げないと分岐しないというのは大変かも。選択肢スキップも快速。ただ既読判定がシーン単位で、短分岐でほぼ同じテキストでもシーンが終わるまではスキップができないのは少し面倒。セーブ箇所は十分だが、そもそもシナリオモードでどこからでもプレイできるのでほとんど必要なかった。
るいともがそこまで面白かったかというのと、個人的にはコミュも好きなのであまりべた褒めするつもりはないのだが、&に比べると整った話だったと思うので、バトル中心にしつつも人間模様がよく描かれていて楽しめた。&はなんかまとまりに欠ける話になってた上に最後妙に風呂敷広げちゃったし。この路線はそのまま行くのだろうけど、次回作も楽しみではある。