大図書館の羊飼い 放課後しっぽデイズ ★★★

終わった。雰囲気は良かったけど短いのが惜しい。二人とも可愛いし、それぞれ付き合ってからの3人の距離感は少し変わりながらも絶妙で、この先の話をさらに見たくなる。そして最後にちょっとだけ登場して今回の話に絡んでいると示唆される羊飼いの存在も、この学園で起きている日常というか、図書部の面々以外にもドラマがあって、こういうちょっとした事件や日常の中で羊飼いが奮闘しているのが垣間見えて面白い。キャラは嬉野さんとか千莉とか生徒会の二人とか少しだけ出てはいるものの、積極的に絡んでは来ないし、3人だけのシーンがほとんど。大図書館本編の良さは人間関係の構図にあったと思うので、キャラが少ないと良さが埋もれてしまう。既存キャラをもう少し絡めてほしかったかなぁ。佳奈すけはアプリオの背景にいるけどしゃべらないところを見ると声優の都合がつかなかったのかなぁ。千莉や多岐川は大図書館の本編をやっているのが前提のようなデフォルメをされていた。本編の序盤から中盤あたりの千莉はあんなキャラじゃないだろうに。多岐川も図書部にはあんな態度だろうけど、誰にでも刺々しいわけではないと思うし。まあ本編やってる前提なら悪い表現ではなくてサービス的な演出だと思うけどね。
絵は可愛い。塗りも良いし、カットインの使い方とか、立ち絵を加工してイベント絵風に利用する演出も大図書館の本編から続いて上手い。EDロールの脳ほえ先生の絵も可愛い。
音楽はEDにストレイトシープが流れるがOPなし。BGMはそれっぽいタイトルの曲があったし、ヒロイン二人のテーマは新曲かな? 他は既存曲だったと思う。ヒロイン二人の声はキャラには合ってるん亞じゃないかな。とはいえ短いのでキャラのイメージがかっちりと固まるほどではないが。次に聞いても覚えていない気がする。
システムは大図書館から変わらず。どっかのパッチからシーンスキップがついたんじゃなかったっけ? 普通のスキップしかなかった気がする。まあ普通のスキップですら数分で終わってしまうような短い話なので不要ではあるが。
素直に面白いと言える内容だった。本編やって楽しめれば間違いなく楽しめる出来。短くて物足りないのが惜しい。この3人でも、また違った人物でも、この学園を舞台とした物語をまだまだ見たいと思う。FDも楽しみだけど、こういうミニエピソード的なものを定期的に配信してくれたりしないものかなぁ。